ロシアがウクライナに侵攻して多くの悲劇が起こっています。ウクライナの人々の悲しい状況がTVで伝えられています。それを見るにつけ、胸が締め付けられる思いです。ウクライナ支援の動きが大きくなってきているようです。県内でも燕市の箸屋さんがウクライナ国旗の色をつけた箸を作り、売り上げをウクライナ大使館に寄付するというニュースがありました。またこのニュースを見た別の燕市の方が、ウクライナ色のコースターを作り、やはり寄付をするそうです。
うちのお寺でも何かできないかと妻と相談しまして、妻から地蔵様の前掛けをウクライナ色で作ってもらいました。寄付金に直接つながるものではありませんが、ウクライナの皆さんに地蔵様のご加護があるようにと願っています。
写真は大門の大地蔵様ですが、妻は六地蔵様の前掛けも縫い始めました。
ウクライナに早く平和の日々が訪れますように。
今朝の坐禅会はNさんとMさんのお二人が参禅されました。お二人とも3週連続です。
坐禅中にけっこう強めの雨が降ってきました。雨に気持ちを寄せていくといろんな雨の音が聞こえます。トタン屋根を叩く音、地面を叩きつける音、樋に集まった雨が側溝に注ぐ音、強まったり弱まったりで変わる山の音・・・。
しばらくすると、やがて意識は雨から離れ別のことを思い始めます。雨の音は気にならなくなります。聞こえなくなっていると言ってもいいようです。雨と一緒に坐っている感じです。
大茶の間に鎮座している達磨様、柱の掛け軸には總持信隆禅師の書で「閑坐聴松風(閑坐して松風を聴く)」とあります。今日の坐禅はまさしく「閑坐聴雨音」でありました。
また、あるお寺の伝道掲示板に「山があれば山を観る、雨に逢えば雨を聴く」とあったのを思い出しました。
一炷坐り終える頃には雨は上がりました。
写真:裏山の様子です。写真左手のあじさいは去年定植していただいたばかりですので背丈が低く草に埋もれています。
あじさい:終盤戦です。月曜日辺りから花切り作業に入ります。
今日お見えになったご婦人の話です。あじさいの見物の方でしたが故あって地蔵堂へお連れしました。光照寺の地蔵様は羽生田の地蔵様と同じ満米上人の御作であること、子の健康と無事の成長を願って子を地蔵様にいったん預け、再び地蔵様から授かった子にする取子(とりご)という風習があったこと、などの話をしましたら、そのご婦人は私の話をを聞きながら泣きだされました。
「自分の小さいとき、母は私を背負って羽生田の地蔵様によくいっていたそうです。私が病弱だったからでしょう。私の名前は本当はN子と言うのですが羽生田の地蔵様からA子という名をもらって、今もA子で通しています。なんで名前が二つあるのか小さい時から不思議でした。今日方丈さまからお話を聞いて、母がどれほど苦労したか、私を愛してくれていたかに思いをいたすことができました。」と。
地蔵様の導きによる縁をお感じになりながら山門を後にされました。
写真:「大島緑花」の開花です。装飾花は今後白い線が入ります。両性花は濃い青色になっていきます。実にレアな品種です。今年は咲かないかもと思いましたがようやく開花しました。(レアで貴重ですが綺麗という観点ではどうかな。綺麗かどうかは人それぞれですから。)