和尚のミニ法話

光照寺の和尚によるミニ法話をお届けします。

和尚様和尚様2

2021/06/03

挿し芽

あじさいは挿し芽で簡単に増やせます。今日は挿し芽作務をしました。
ヒメアジサイを30本、ウエディングブーケを10本、ミスさおりを8本挿しました。挿し床用土は赤玉土のみ。半日陰に置いて一か月もすれば根がつきます。今までの経験から、雪消え後からが挿す適期のようです。ものの本では5月から6月が時期としては最適とありますが、家内は3月後半に休眠挿しをしまして今はしっかりと根づいています。今日挿したものは、もちろん来年用ですが、ヒメアジサイはともかく、名のある品種のものは半数ほど根付けば成功という感じです。

2021/06/02

草取り作務の思い出

写真:今日の三條新聞に当寺の広告が載りました。永代供養墓の広告がメインなのですが、「あじさい百種」もちゃっかりと宣伝しました。どれだけの方の目にとまったことか。今日来山された方は「新聞は読んだが広告は気が付かなかったなあ」とのことでした。まあ、ちょっとでも、どなたかからのリアクションがあればとおもっていますが・・・。

「草取り作務」の思い出です。旦過寮を出て最初の作務が草取りでした。山門から法堂までをきれいにという指示でしたので、張り切って取り始めました。あらかた目ぼしい草は取り終わって休憩かなと思いきや、誰一人休む者はいません。他の修行僧はよく見るとほんの小さな、生えたばかりのような草まで丁寧にむしり取っているのです。私の感覚では「草」の範疇に入らないようなものまでとっているのです。そんなゴミみたいなものなど取らなくとも十分奇麗なのに・・・と思いましたが、暫到ぺーぺーの身としては右習いをして再び取り始めました。その日は午後からも草取りで延々と取り続けました。もう疲れて疲れて本当につらかったです。私の取った跡は他の人に比べてあまり奇麗ではありませんでした。
後で古参和尚に言われました。「きれいにしようと思って草取りをするのではない。草があるからだだとるだけなのだ」と。そうは言われても、当時は本当に草取り作務が嫌でした。

2021/05/25

只管打「作」

写真:「恋物語」が咲き始めました。品種によって早い遅いがありますが、恋物語ってこんなに早かったっけ、という感じ。
「禅の友」5月号の大本山永平寺ご本山だよりに「掃き作務」についてこんな記述がありました。
『伽藍の周りには杉の巨木が茂っており、修行僧たちは広い境内に落ちている杉の葉を掃き続けます。(中略)坐禅を組むのと同様に作務は大切な修行の一部です。皆、黙々と下を向き細かいところに挟まったものまできれいに取り除きます。掃き終わった後の達成感を感じる間もなく次の場所、次の作務へと移っていきます。(後略)
ただひたすら作業に没頭するのが作務です。ゴミがあるから掃く、それ以上でもなくそれ以下でもありません。それだけです。作務が「動く坐禅」と言われる所以です。私は修行中「草取り作務」に強烈な思い出があります。・・・次回へ続く。

2021/05/18

あじさい展示準備完了

あじさいの花芽が大きくなってきました。時期到来、写真のように本堂前に鉢植えを並べました。今年は去年より並べた鉢の数は多いです。大門両脇にも、本堂左手の永代供養墓や忠魂碑に向かう道脇にもズラリと大鉢を置きました。鉢の台に使っている木の輪切りは(バウムクーヘンみたいです)本寺様からたくさん頂戴しました。ちょうど手ごろな厚みで輪切りにしてありましたので、これ幸いと使わせていただいた次第です。
今年の開花は昨年より少し早いかもしれません。品種によりますが6月初旬には咲き始めそうです。コロナ禍ですがたくさんの方から見に来ていただきたいと思います。

2021/03/30

雪消えで判明、あじさいの被害

写真は3月初旬の様子です。
今年の大雪であじさいが倒れ、折れています。雪消えで被害の実態が明らかになってきました。背の高い古株は横になって寝てしまっていますし、定植後数年の若枝は写真のように枝がボキボキと折れています。特に永代供養墓の前が被害が大きいです。得てして折れている枝の先には花芽がついているものですから、残念ながら今年は花の数が少ないかもしれません。雪対策として株全体を縄で巻いて縛っておいたのですが、今冬のような大雪ではこれだけでは不足のようで、支柱をさして縛らなければならないようです。株の数が多いので支柱まで手が回りませんでした。
倒れて曲がった枝は、しばらくすると元に戻ってきます。あじさいの底力です。今はかなりの株がまっすぐになってきていますし、雪に耐えた花芽も葉芽も大きくなってきています。このところ暖かい日が続いていますので、あじさいの成長も少し早いかもです。