和尚のミニ法話

光照寺の和尚によるミニ法話をお届けします。

和尚様和尚様2

2021/05/25

只管打「作」

写真:「恋物語」が咲き始めました。品種によって早い遅いがありますが、恋物語ってこんなに早かったっけ、という感じ。
「禅の友」5月号の大本山永平寺ご本山だよりに「掃き作務」についてこんな記述がありました。
『伽藍の周りには杉の巨木が茂っており、修行僧たちは広い境内に落ちている杉の葉を掃き続けます。(中略)坐禅を組むのと同様に作務は大切な修行の一部です。皆、黙々と下を向き細かいところに挟まったものまできれいに取り除きます。掃き終わった後の達成感を感じる間もなく次の場所、次の作務へと移っていきます。(後略)
ただひたすら作業に没頭するのが作務です。ゴミがあるから掃く、それ以上でもなくそれ以下でもありません。それだけです。作務が「動く坐禅」と言われる所以です。私は修行中「草取り作務」に強烈な思い出があります。・・・次回へ続く。

2021/05/18

あじさい展示準備完了

あじさいの花芽が大きくなってきました。時期到来、写真のように本堂前に鉢植えを並べました。今年は去年より並べた鉢の数は多いです。大門両脇にも、本堂左手の永代供養墓や忠魂碑に向かう道脇にもズラリと大鉢を置きました。鉢の台に使っている木の輪切りは(バウムクーヘンみたいです)本寺様からたくさん頂戴しました。ちょうど手ごろな厚みで輪切りにしてありましたので、これ幸いと使わせていただいた次第です。
今年の開花は昨年より少し早いかもしれません。品種によりますが6月初旬には咲き始めそうです。コロナ禍ですがたくさんの方から見に来ていただきたいと思います。

2021/03/30

雪消えで判明、あじさいの被害

写真は3月初旬の様子です。
今年の大雪であじさいが倒れ、折れています。雪消えで被害の実態が明らかになってきました。背の高い古株は横になって寝てしまっていますし、定植後数年の若枝は写真のように枝がボキボキと折れています。特に永代供養墓の前が被害が大きいです。得てして折れている枝の先には花芽がついているものですから、残念ながら今年は花の数が少ないかもしれません。雪対策として株全体を縄で巻いて縛っておいたのですが、今冬のような大雪ではこれだけでは不足のようで、支柱をさして縛らなければならないようです。株の数が多いので支柱まで手が回りませんでした。
倒れて曲がった枝は、しばらくすると元に戻ってきます。あじさいの底力です。今はかなりの株がまっすぐになってきていますし、雪に耐えた花芽も葉芽も大きくなってきています。このところ暖かい日が続いていますので、あじさいの成長も少し早いかもです。

2021/03/07

是を精進と名づく

3月5日、ようやく本堂前が開通しました。屋根雪が山のようになっていましたが、雪を崩して通れるようにしました。
スコップで崩してスノーダンプでせっせと運び捨てました。何日かかったのか、根気のいる作業でしたが何とか完了しました。写真のように雪の山は私の背丈以上あります。これでようやく本堂から入っていただくことができます。彼岸前に通れるようになって良かったです。

『汝等比丘、若し勤めて精進すれば則ち事として難き者なし。是の故に汝等当に勤めて精進すべし。譬えば少水の常に流れて則ち能く石を穿つが如し。』(仏遺教経) まあここで大げさではないけれど少しは精進したかな。

2021/03/03

リモート会議

先日、宗務所の梅花流御詠歌関係の会議がリモートでありました。家内は梅花プロジェクトの委員なので、家内が自宅で参加した次第です。リモート会議は初めての体験なのでどんなものなのかと思っていましたがスムーズにできたようで「これはこれでいいもんだ」という評でした。
コロナが言われ始めた昨年の早い頃、リモートで法事や仏事を行う寺のニュースがTVでありました。(今はもう当たり前のようになってきているのでしょうね。)私の寺でも試みてみるかとも思いましたが、ネット関係に弱点のある身としてはなかなか重い腰が上げれませんでした。昨年来、コロナ禍で来山できない方には私だけで読経・墓供養を勤めて、その様子の写真をお届けすることで法事とさせていただくという提案をしてきました。遠方の方からは何件かお申込みいただきました。これはこれで一つのやり方だと思います。オンラインでダイレクトにというお申し込みがあれば、重い腰を上げて何とかしたいとは思いますが・・・。