写真:「恋物語」が咲き始めました。品種によって早い遅いがありますが、恋物語ってこんなに早かったっけ、という感じ。
「禅の友」5月号の大本山永平寺ご本山だよりに「掃き作務」についてこんな記述がありました。
『伽藍の周りには杉の巨木が茂っており、修行僧たちは広い境内に落ちている杉の葉を掃き続けます。(中略)坐禅を組むのと同様に作務は大切な修行の一部です。皆、黙々と下を向き細かいところに挟まったものまできれいに取り除きます。掃き終わった後の達成感を感じる間もなく次の場所、次の作務へと移っていきます。(後略)
ただひたすら作業に没頭するのが作務です。ゴミがあるから掃く、それ以上でもなくそれ以下でもありません。それだけです。作務が「動く坐禅」と言われる所以です。私は修行中「草取り作務」に強烈な思い出があります。・・・次回へ続く。
写真は3月初旬の様子です。
今年の大雪であじさいが倒れ、折れています。雪消えで被害の実態が明らかになってきました。背の高い古株は横になって寝てしまっていますし、定植後数年の若枝は写真のように枝がボキボキと折れています。特に永代供養墓の前が被害が大きいです。得てして折れている枝の先には花芽がついているものですから、残念ながら今年は花の数が少ないかもしれません。雪対策として株全体を縄で巻いて縛っておいたのですが、今冬のような大雪ではこれだけでは不足のようで、支柱をさして縛らなければならないようです。株の数が多いので支柱まで手が回りませんでした。
倒れて曲がった枝は、しばらくすると元に戻ってきます。あじさいの底力です。今はかなりの株がまっすぐになってきていますし、雪に耐えた花芽も葉芽も大きくなってきています。このところ暖かい日が続いていますので、あじさいの成長も少し早いかもです。
先日、宗務所の梅花流御詠歌関係の会議がリモートでありました。家内は梅花プロジェクトの委員なので、家内が自宅で参加した次第です。リモート会議は初めての体験なのでどんなものなのかと思っていましたがスムーズにできたようで「これはこれでいいもんだ」という評でした。
コロナが言われ始めた昨年の早い頃、リモートで法事や仏事を行う寺のニュースがTVでありました。(今はもう当たり前のようになってきているのでしょうね。)私の寺でも試みてみるかとも思いましたが、ネット関係に弱点のある身としてはなかなか重い腰が上げれませんでした。昨年来、コロナ禍で来山できない方には私だけで読経・墓供養を勤めて、その様子の写真をお届けすることで法事とさせていただくという提案をしてきました。遠方の方からは何件かお申込みいただきました。これはこれで一つのやり方だと思います。オンラインでダイレクトにというお申し込みがあれば、重い腰を上げて何とかしたいとは思いますが・・・。