和尚のミニ法話

光照寺の和尚によるミニ法話をお届けします。

和尚様和尚様2

2021/06/17

その時々の趣き

写真:開花具合 今日の様子です。写真手前の5号鉢はかなり開花が進んで見頃です。写真中央の大鉢は品種によって開花はまちまちです。でも、それはそれで楽しめると思います。

当寺を紹介していただいた昨年の三條新聞の記事にはこうあります。『あじさいは同じ一つの花でも、咲き始めや、咲いている最中など、それぞれの過程で花の色が異なる。それを見ていると、人間も年を取ったら取ったなりの美しさやたたずまいがあると感じさせてくれる。それがあじさいの魅力の一つ』
そうすると今は、前途有望は若者のようなもので将来楽しみな様子です。見頃にはまだ早いとかもう少しとか言いますが、今は今で十分楽しめると思いますので、若い花の魅力を味わいにどうぞおいでください。
山内の者に断らなくても結構です。いつ来てもいつ帰っても結構です。

2021/06/12

咲き始めましたが・・・

写真:「おりひめ」の咲き始めの様子。小さい星型の紫色の花が幾重にも重なって咲きます。背丈もあまり伸びず小ぶりなところが魅力的です。挿し芽で増やしたい品種です。
このところの晴天続きの天候で、多くの品種で開花が始まりました。いよいよシーズン突入の気配。
今日は土曜日のせいもあってか、ポツポツと見物の方がお見えになりましたが、「ちょっと早かったかしら」「来週あたりがよさそうだね」と言うことでお帰りになりました。あともう少し待ってくださいね。

2021/06/08

咲き始めは黄色

写真:「霧島の恵」今日の様子です。数日前から咲き始めてきました。青花系のあじさいの咲き始めは黄色っぽくなり、やがて青くなるのが常のようです。
本堂裏山にかなりの株数のヒメアジサイ(霧島の恵に似ています)がありますが、こちらも黄色くなってきています。

三條新聞の広告の反応がありました。今日おいでになった方は亡くなられたご主人があじさい好きだったようで、当寺の永代供養墓にとても関心を持ってくださいました。

2021/06/03

挿し芽

あじさいは挿し芽で簡単に増やせます。今日は挿し芽作務をしました。
ヒメアジサイを30本、ウエディングブーケを10本、ミスさおりを8本挿しました。挿し床用土は赤玉土のみ。半日陰に置いて一か月もすれば根がつきます。今までの経験から、雪消え後からが挿す適期のようです。ものの本では5月から6月が時期としては最適とありますが、家内は3月後半に休眠挿しをしまして今はしっかりと根づいています。今日挿したものは、もちろん来年用ですが、ヒメアジサイはともかく、名のある品種のものは半数ほど根付けば成功という感じです。

2021/06/02

草取り作務の思い出

写真:今日の三條新聞に当寺の広告が載りました。永代供養墓の広告がメインなのですが、「あじさい百種」もちゃっかりと宣伝しました。どれだけの方の目にとまったことか。今日来山された方は「新聞は読んだが広告は気が付かなかったなあ」とのことでした。まあ、ちょっとでも、どなたかからのリアクションがあればとおもっていますが・・・。

「草取り作務」の思い出です。旦過寮を出て最初の作務が草取りでした。山門から法堂までをきれいにという指示でしたので、張り切って取り始めました。あらかた目ぼしい草は取り終わって休憩かなと思いきや、誰一人休む者はいません。他の修行僧はよく見るとほんの小さな、生えたばかりのような草まで丁寧にむしり取っているのです。私の感覚では「草」の範疇に入らないようなものまでとっているのです。そんなゴミみたいなものなど取らなくとも十分奇麗なのに・・・と思いましたが、暫到ぺーぺーの身としては右習いをして再び取り始めました。その日は午後からも草取りで延々と取り続けました。もう疲れて疲れて本当につらかったです。私の取った跡は他の人に比べてあまり奇麗ではありませんでした。
後で古参和尚に言われました。「きれいにしようと思って草取りをするのではない。草があるからだだとるだけなのだ」と。そうは言われても、当時は本当に草取り作務が嫌でした。