和尚のミニ法話

2017/08/24

誕生日と数え年

今日は私の6?才の誕生日です。だからと言って、この年になると何ということもないのですが、それでも家族からおめでとうと言われるとうれしいものです。
私のよく聞くFMラジオ番組(FMポート モーニングゲート)でDJさんの使う言い回しが気になっていました。リスナーさんの誕生日を紹介して、「今日は〇〇さんの誕生日です。この一年良い年でありますように。」と言うのです。初めて聞いた時は、お正月のあいさつみたいだなと思い、ちょっと違和感があったのですが、よく考えてみれば、誕生日を区切りの日としてとらえれば、誕生日の前日が大晦日で、誕生日が元旦だとも言うことができるわけですから、なるほどなと感心しました。年の数え方には、「満」と「数え」がありますね。このDJさんは「満」でとらえているわけですし、私の違和感は一年は正月から始まるという「数え」の先入観からきていたわけです。
お寺の世界では年回法要などは「数え」で数えます。亡くなったその日をすでに一日目としますので、初七日は満6日目、四十九日は満48日目ということになります。私の寺の檀家さんではないのですが、亡母の7回忌の連絡が実家から来ないので法事をしないのかなと思っていたら、翌年になって7回忌の案内が来たそうです。実家のお兄さんは満7年目と思っていたそうです。
私の寺ではこのようなことのないようにと、今年法事にあたっているお宅には年始にお伝えしていますが・・・。