和尚のミニ法話

2021/06/02

草取り作務の思い出

写真:今日の三條新聞に当寺の広告が載りました。永代供養墓の広告がメインなのですが、「あじさい百種」もちゃっかりと宣伝しました。どれだけの方の目にとまったことか。今日来山された方は「新聞は読んだが広告は気が付かなかったなあ」とのことでした。まあ、ちょっとでも、どなたかからのリアクションがあればとおもっていますが・・・。

「草取り作務」の思い出です。旦過寮を出て最初の作務が草取りでした。山門から法堂までをきれいにという指示でしたので、張り切って取り始めました。あらかた目ぼしい草は取り終わって休憩かなと思いきや、誰一人休む者はいません。他の修行僧はよく見るとほんの小さな、生えたばかりのような草まで丁寧にむしり取っているのです。私の感覚では「草」の範疇に入らないようなものまでとっているのです。そんなゴミみたいなものなど取らなくとも十分奇麗なのに・・・と思いましたが、暫到ぺーぺーの身としては右習いをして再び取り始めました。その日は午後からも草取りで延々と取り続けました。もう疲れて疲れて本当につらかったです。私の取った跡は他の人に比べてあまり奇麗ではありませんでした。
後で古参和尚に言われました。「きれいにしようと思って草取りをするのではない。草があるからだだとるだけなのだ」と。そうは言われても、当時は本当に草取り作務が嫌でした。