和尚のミニ法話

2019/07/30

「お盆は仏壇に桃」は定番でなくなってきた。

三条市大島の果樹農家の檀家さんから桃をいただくようになりました。初物は6月の末頃でした。今年は大きくないが甘いとのこと。
私の感覚では、「桃の時期=お盆」という図式なので、桃を頂戴すると夏が来たなあと思うのです。昔は、大抵の家のお盆の精霊棚には果物が供えてありそのほとんどが桃だったと思います。そして熟しすぎて腐る一歩手前のような甘ったるい匂いが漂っているのです。私にとって桃のイメージはお盆の棚経(僧侶にとっては苦行の一つかと)と直結するのです。
ところが、桃農家さんの話では、桃の出荷は以前よりも早まっていてお盆にはほとんど終わってしまうとのこと。代わって梨やぶどうがが出回ってくるのだそうです。今日のTVニュースで、早くも南区白根でぶどうの収穫が始まったと伝えていました。
今年の棚経では桃でなく梨やぶどうのにおいを嗅ぐことになるのでしょうか。